背幅を計算して表紙テンプレートを作る
無線綴じ(くるみ製本)の表紙は、表1・背・表4 をつなげた 1 枚のデータで作ります。背幅は本文の紙の厚みとページ数で決まります。
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背幅の計算式
背幅 = 本文の枚数 × 1 枚あたりの厚み + 表紙の厚み × 2。本文の枚数はページ数の半分です(1 枚に表裏 2 ページ)。たとえば 100 ページを上質紙 90kg(1 枚 0.115mm)で刷るなら 50 × 0.115 = 5.75mm、表紙がコート 180kg(0.19mm)なら 0.38mm を足して 6.13mm、0.5mm 単位に切り上げて 6.5mm になります。
厚みの数値は印刷所ごとに違う
このツールが持っている 1 枚あたりの厚みは、業界で広く使われている公称値です。実際には同じ「上質紙 90kg」でも銘柄や抄造ロットで数百分の 1 ミリ単位の差が出ますし、印刷所によっては独自の換算表や背幅計算フォームを公開しています。表紙の背に文字を入れる場合はとくに、入稿先の数値で最終確認してください。仕上がりの寸法・塗り足し・トンボの要否・用紙の厚みは印刷所ごとに違います。入稿先の規定を必ず確認してください。
出力される表紙テンプレート
判型と綴じ方向を選ぶと、表1 + 背 + 表4 を横に並べた見開き 1 ページの PDF が出ます。仕上がり線、背の両端を示すガイド線、塗り足し、必要ならトンボが入ります。右綴じの本では表1 が左側、左綴じでは右側に来ます。背幅が 3mm 未満の薄い本では、背文字を入れず表紙のデザインを回り込ませるのが一般的です。
用語: 表1・表4・連量
表1 は表紙(おもて)、表2 はその裏、表3 は裏表紙の内側、表4 が裏表紙です。連量(kg)は、その用紙を四六判で 1000 枚重ねたときの重さを表す日本独自の単位で、数字が大きいほど厚い紙になります。同じ連量でも紙の種類が違えば厚みは変わります。
よくある質問
中綴じの本にも背幅はありますか?
中綴じは折って留めるだけなので背幅の概念がありません。この計算は無線綴じ(くるみ製本)向けです。
0.5mm 単位に切り上げるのはなぜですか?
多くの印刷所が背幅を 0.5mm または 1mm 単位で扱うためです。切り下げると背の折り位置が表紙側にずれて、表1 のデザインが背に回り込んでしまいます。
背文字は入れられますか?
このテンプレートはガイド線のみで、文字は入りません。書き出した PDF を Illustrator や CLIP STUDIO に読み込み、背の領域に文字を配置してください。背幅 5mm 未満だと背文字はかなり読みにくくなります。